国営ひたち海浜公園
はじめに
茨城県を代表する世界的にも有名な絶景スポットといえば、ひたちなか市にある「国営ひたち海浜公園」です。
総面積が約350ヘクタール(東京ドーム約75個分)に及ぶ広大な国営公園は、四季折々の美しい花々が大地を染め上げる素晴らしい景色で知られています。
アメリカのテレビ局による「日本の美しい風景」に選ばれたことをきっかけに、国内外から多くの観光客が訪れる、まさに茨城観光の主役ともいえる場所です。
今回は、世界を魅了する季節の花々の見どころや、広大な園内をスムーズに楽しむための注意点、現地ならではの情報をファクトに基づいて詳しく解説します。
四季折々の花々が大地を染める国営ひたち海浜公園の絶景
国営ひたち海浜公園の最大の魅力は、園内にある「みはらしの丘」を中心に繰り広げられる、圧倒的なスケールの花畑です。
特に春と秋には、ここでしか見られない唯一無二の絶景が出迎えてくれます。
青い絨毯が空とつながる春のネモフィラ
4月中旬から5月上旬にかけて、みはらしの丘は一面が淡い青色に包まれます。
約530万本ものネモフィラが一斉に開花し、丘全体が青い絨毯を敷き詰めたかのような姿へと変わります。
晴れた日には、丘の青と、空の青、精度高くすぐ近くに見える太平洋の青が一体となり、「世界の絶景」と称されるにふさわしい、どこまでも続く青の世界を体験することができます。
また、同時期には園内の別のエリアでカラフルなチューリップやスイセンも見頃を迎え、園内は最も華やかな季節を迎えます。
緑から赤へグラデーションが美しい秋のコキア
10月上旬から中旬にかけて、みはらしの丘は春の青から一転して、鮮やかな赤色へと模様替えをします。
ここで主役となるのが、丸くて可愛らしい形をした「コキア(和名:ホウキギ)」です。
夏の間はみずみずしい鮮緑色をしていたコキアが、初秋になると緑から赤へと少しずつ色を変えるグラデーションを見せ、10月中旬には丘全体が真っ赤に染まり上がります。
コキアの足元にはピンクや白のコスモスも咲き誇り、秋の深まりを感じさせる見事な色彩の共演を楽しむことができます。
広大な園内を快適に移動するためのポイント
国営ひたち海浜公園は、現在公開されているエリアだけでも約215ヘクタールという、歩いてまわるにはあまりにも広大な敷地を持っています。
そのため、園内での移動手段を事前に知っておくことが、快適な観光の鍵となります。
園内をのんびり周遊するシーサイドトレイン
体力に自信がない方や、小さなお子様連れのご家族におすすめなのが、園内をゆったりと走る「シーサイドトレイン」です。
園内にある複数の停留所を約40分で循環している乗り物で、移動手段としてだけでなく、風を感じながら園内の景色をのんびり眺めるアトラクションとしても楽しむことができます。
1日周遊券を利用すれば、お目当てのエリアまでスムーズに移動することが可能です。
風を切って移動できるレンタサイクル
自分のペースで効率よくたくさんのエリアをまわりたい方には、「レンタサイクル」が最適です。
総延長約11キロメートルの、歩行者とは完全に分離された自転車専用道路(サイクリングコース)が整備されています。
園内数箇所にあるサイクルセンターで自転車を借りることができ、各見どころの近くにある専用駐輪場に停めながら、広大な公園をストレスなく移動できます。
移動時間そのものが、緑あふれる爽快なアクティビティになります。
国営ひたち海浜公園を観光する際の注意点
素晴らしい景色を心から楽しむために、混雑対策や広大な敷地ならではの注意点を把握しておきましょう。
混雑時期の道路渋滞と入園券の事前購入
ネモフィラの見頃(ゴールデンウィーク前後)や、コキアが赤く染まる時期の週末は、周辺道路や駐車場が非常に激しく混雑します。
開園直後の早い時間帯に到着するように予定を立てるか、公共交通機関(JR常磐線の勝田駅から直行バスなどを利用)を使うことが渋滞を避ける賢い選択です。
また、混雑期には現地の券売機に行列ができるため、事前にインターネット等でスマートフォン用のデジタル入園券を購入しておくと、スムーズに入園できます。
履き慣れた靴と熱中症・防寒対策が必須
みはらしの丘の頂上までは、ゆるやかな傾斜のある遊歩道を歩いて登ることになります。
園内を歩く総距離は想像以上になるため、必ず歩きやすいスニーカーなどの靴で来園してください。
また、海沿いにある公園のため遮るものが少なく、夏場は日差しが非常に強くなるため帽子や水分補給が欠かせません。
逆に春先や秋口の夕方は、海からの冷たい風によって急激に冷え込むことがあるため、羽織るものを1枚持っていくと安心です。
合わせて楽しみたい周辺のおすすめご当地グルメ
公園の散策でお腹が空いたら、ひたちなか市周辺が誇る豊かな海の幸やスイーツを味わいましょう。
那珂湊漁港で味わう新鮮な海の幸
国営ひたち海浜公園から車で約15分ほどの場所には、関東屈指の魚市場である「那珂湊(なかみなと)おさかな市場」があります。
目の前の海で獲れたばかりの、身が引き締まった新鮮な魚介類が驚くほどの安さで並んでいます。
市場周辺の食事処では、豪快にネタがはみ出す名物の海鮮丼や、目の前で職人が握る大ぶりの寿司、その場で焼いて食べる大粒の岩ガキなどを堪能できます。
公園の絶景を楽しんだ後のランチスポットとして、最も人気のある定番のルートです。
茨城名物の干し芋を使った限定スイーツ
ひたちなか市は、全国一の生産量を誇る「干し芋」の本場でもあります。
園内のお土産ショップやカフェ、周辺の専門店では、伝統的な干し芋だけでなく、現代風にアレンジされたお洒落なスイーツが多数販売されています。
干し芋の濃厚な甘みをそのまま活かしたソフトクリームや、しっとりとしたタルト、焼き立ての干し芋パイなど、ここでしか味わえない絶品スイーツは、歩き疲れた体を優しく癒やしてくれます。
国営ひたち海浜公園に関するQ&A
Q:お弁当などの食べ物を持ち込んでピクニックはできますか?
A:はい、園内への飲食物の持ち込みは自由です。広大な芝生広場や木陰のベンチがたくさん用意されていますので、レジャーシートを広げてピクニックを楽しむことができます。ただし、ゴミは各自で持ち帰るか、園内の指定されたゴミ箱に正しく分別して捨てるようマナーを守りましょう。
Q:ペットと一緒に花畑を見学することはできますか?
A:はい、ペットを連れての入園が可能です。ネモフィラやコキアが広がるみはらしの丘も、リードをしっかりと繋いでいれば一緒に散策することができます。ただし、建物内やシーサイドトレインへの同伴はできませんので、公式の利用ルールをご確認ください。
Q:花の見頃の時期以外に行っても楽しめますか?
A:もちろんです。園内には、大観覧車やジェットコースターなどのアトラクションが揃う「プレジャーガーデン(遊園地エリア)」や、バーベキュー広場、夏に水遊びができるエリアなどがあります。年間を通じて様々なイベントも開催されており、いつ訪れたくても1日中遊べる複合公園となっています。
まとめ
世界中の人々を魅了する、青いネモフィラと赤いコキアの絶景を誇る国営ひたち海浜公園。
その魅力は、単に美しい花を眺めるだけでなく、広大な大自然の中を自転車で駆け抜けたり、潮風を感じながらピクニックをしたりと、五感を使ってリフレッシュできる点にあります。
さらに、周辺には新鮮な那珂湊の海鮮や、本場の干し芋スイーツといった美食の楽しみも待っています。
ぜひ次の休日は、空と海と花が出会う圧倒的なスケールの美しさを体感しに、国営ひたち海浜公園へ出かけてみませんか。
重要ポイントのまとめ
- 世界的な花の聖地! :約530万本の春の青いネモフィラと、秋の真っ赤なコキアの絶景は必見。
- 東京ドーム約75個分の広大さ! :シーサイドトレインやレンタサイクルを活用するのが快適にまわるコツ。
- 混雑時の対策が重要! :見頃の時期の週末は周辺道路が渋滞するため、早朝の到着や公共交通機関がおすすめ。
- 服装はスニーカーが鉄則! :たくさん歩くため、履き慣れた靴と、海風に対応できる防寒・日よけ対策が大切。
- 那珂湊の海鮮グルメもセットで! :おさかな市場での新鮮なランチや、ひたちなか特産の干し芋スイーツも外せない。
国営ひたち海浜公園の詳細情報
| 項目 | 内容 |
| 施設名 | 国営ひたち海浜公園(ひたち公園管理事務所) |
| 住所 | 茨城県ひたちなか市馬渡字大沼605-4 |
| 営業時間 | 9:30〜17:00(季節やイベント時期により8:30〜18:00など変動あり) |
| 休園日 | 毎週火曜日(火曜日が祝日の場合は直後の平日)、年末年始(※春・秋の繁忙期は無休期間あり) |
| 通常入園料金 | 大人(高校生以上):450円 / シルバー(65歳以上):210円 / 中学生以下:無料 |
| 見頃時期入園料金 | ネモフィラ・コキアの見頃時期(春・秋の約20日間)は、大人(高校生以上):700円 / シルバー:460円 となります |
| 駐車場 | 西駐車場(約2000台)、南駐車場(約2000台)、海浜口駐車場(約350台)※普通車520円 |
| 公式サイト | 国営ひたち海浜公園 公式ホームページ |
| 公式SNS | 国営ひたち海浜公園 公式X(旧Twitter) |
参考文献
- 国土交通省関東地方整備局:「国営ひたち海浜公園 事業概要」
- 国営ひたち海浜公園:「利用案内・開園日カレンダー」「花情報」
- ひたちなか市観光協会:「那珂湊おさかな市場・周辺観光ガイド」
- 茨城県:「茨城県の主要統計・ひたちなか市の干し芋生産データ」
筆者:narita shuhei
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